ひとくちメモ-No01 「正常性バイアス」
2015.07.17
という心理学用語があります。これは何か異常事態が発生しているにもかかわらず、「たいした事ない」
「前にも同じような事があったけど、何とも無かった」っと自分で思い込み調整してしまう、心の働きの事です。
例えば、韓国で2003年に発生した地下鉄放火火災です。
この時、煙が広がっているのに逃げようとしたかった人々が、大勢いたと言われています。
人はできるだけ安心して生きようとします。心配なことがあっても、きっと大丈夫だろうと思います。
普段なら、そのような楽天的な見方は、心の健康に繋がるのですが、
災害時に、誤った判断をしてしまうと、命にかかわります。
工事現場でも、半田市で下水道清掃作業中に、マンホール内の作業員を助けようと、マスクを持たず、次々に入って行き、
全員が硫化水素中毒で、死亡したという事故が発生しています。
冷静に判断し、対処していれば、起きなかったと思います。
このように、周りの人の行動に流されて、同調してはいけません。
一旦、深呼吸して状況を冷静に判断し、落ち着いて行動しましょう!
「安全衛生推進者講習より」